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医療事故だけではないリスク ~地震保険の話(Ⅲ)

2019.04.01

 3月21日、胆振地方中東部を震源とする地震が再び発生しました。最大震度6弱の強い地震であり、昨年9月6日のブラックアウトを想起された方も多かったのではないでしょうか。また、熊本や大阪の都市部で起きた直下型地震も記憶に新しいところです。地震を止めることはできませんが、損害を抑える減災や防災は事前に行うことができます。もはや、自分が住んでいる地域は大丈夫、といった考えは通用しません。自分が住む地域の形状などに応じて、しっかりと準備をしておくことが望まれます。 

 9月6日の地震では、広い範囲で発生した土砂崩れの被害にあった人が多くでました。これは、同時期に発生した台風や例年よりも多い降水量により、土砂が崩れやすくなっていたことも理由の一つとして考えられています。同じく、大阪で地震のときも、ほぼ同時期に西日本を中心とする集中豪雨が発生しています。この豪雨により、多くの地域での河川の氾濫や浸水害、土砂災害が発生し、死者数は200人を超える甚大な災害となりました。北海道においては、過去、台風が少ない土地であったかもしれませんが、地球規模において変化していく環境により、自然災害の規模は年々拡大しています。さらに、地震や台風、豪雨などの自然災害が合わさることも想定しておく必要があります。

 大地震への減災や防災にあたっては、各自が災害を最小限に抑える準備と身の安全を確保する方法を知っておくことが大切です。 

事前に準備できて、かつ効果的なこととしては、家具などの転倒防止のために突っ張り棒を使うことや、家電製品やパソコンが落下しないような配置に置いておくこと、窓ガラスに飛散防止フィルムを貼っておくこと、備蓄品や非常持ち出し品をあらかじめ用意しておくことなどがあります。

 メディコ北海道では、今月から火災保険のお見積り依頼をいただいた会員さまに、ご自宅を中心とした近辺のハザードマップを作成してご案内いたします。この機会に、ご自宅近辺の自然災害リスク、最寄りの避難施設などをご確認いただければと思います。

≪家庭でできる地震の備え≫

家族と事前にしておく確認事項

・連絡方法と避難場所の確認

・自治体の防災マップなどで地域の危険度の把握

・自宅の脱出ルートと避難場所までの避難路の確認

・火器類の消火方法の確認

 

事前の準備、対策

・スニーカーを近くに置いておく。ガラスに飛散防止措置

をするなどケガの防止準備

・備蓄品・非常持ち出し品(例:飲料水・食料品を1人当たり

 3日分、ヘルメット、軍手、懐中電灯など)を用意する。

・住宅を耐震補強する。

・ブロック塀・石垣を補強・撤去する

・家具や家電製品、パソコンなどの転倒・落下防止のための補強(突っ張り棒など)、配置の工夫をする。

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