保険コラム

　北海道経済部観光局によると来道する観光客数は8,847千人で、そのうち訪日外国人は2,792千人となっています（平成29年度のデータ（注））。トップスリーは、順に中国、韓国、台湾からの観光客でそれぞれ60万人を超えています。その他のアジア地区からの観光客を加えると全体の約89％がアジア各国からの来道観光客です。それに伴い、道内では外国人観光客が医療機関を受診するケースも増加していると思います。

　北海道医師会とメディコ北海道では、現在、７月１日開始の団体医師賠償責任保険の取りまとめ中です。今年度は、100床以上の医療機関に適用される優良割引や割増について保険料の計算方法が若干変更しましたが、今年度、新たに北海道医師会医師賠償責任保険制度に加入している会員向けに、医師賠償責任保険の引受保険会社が電話による医療通訳を提供するサービスを導入することとなり、更新案内の書類とともに新サービスのチラシをお送りしています。

　その新サービスでは、北海道医師会の団体医師賠償責任保険に加入している医療機関は、外国人患者と医療通訳事業者との三者間通話による「電話医療通訳サービス」を無償で利用できます。無料で利用できる電話のコール数には制限があり、４月１日から翌年の３月３１日までの１年間で、病院は５０コール、診療所は１０コールまでとなっています。

　サービスの対象範囲は、受付・診療・会計手続きにおける電話通訳です。インフォームドコンセントやムントテラピー等の通訳については対象外など制限はありますが、外国語は英語、中国語、韓国語など１７ゕ国語で２４時間、３６５日の対応が可能です。本サービスの利用を開始するには、下記の電話医療通訳サービス事業者への事前登録が必要となります。詳細は、医師賠償責任保険の更新書類とともにお送りしたチラシをご覧ください。

【事業者】　日本エマージェンシーアシスタンス株式会社　【申込専用ページ】　https://emergency.co.jp/ibaisekifutai　

（注）出典：北海道経済部観光局　「北海道観光入込客数の推移」のデータを参照しました。